ベスト・プランニングの衛藤です。
今回から4回にわたり、横浜市S様邸の基礎工事についてレポートをしていきたいと思います。
予めお詫びしておかなくてはならないのですが、S様邸は完成の写真データを破損させて消失してしまいました。
そこでこのシリーズは内部施工2回目までのレポートとさせて頂きます。
まず初回の今回は基礎工事についてレポートしていきたいと思います。
S様邸は土地の形が矩形ではないため、家全体の間取りを工夫しています。
土地を有効に活用する間取りの一例としてご覧頂けたらと思います。
2020/12/13撮影
基礎は着工してから遣り方⇒根切⇒配筋と進みます。
写真では配筋まで終わったところです。
S様邸では床下エアコンをご採用頂きました。配筋の前には基礎下に断熱材を施工しています。
このようにすることで、地面からの冷気をかなり低減することができます。
こちらは配筋の様子をアップにしたものです。
この部分の家の角は90°にはなっていないので、少しいつもとは配筋の様子が違いますね。
配筋は立上りの部分までされていますが、併せてホールダウン金物(立ち上がっているボルト)も設置されています。
この金物は柱と締結することで柱の引き抜き荷重を基礎に役割があります。
配筋を少し引き気味に撮影したところです。
配筋が斜めに見えていますね!どこかを基準に平行及び直交方向に配筋をしていきますので、このように斜めに見える場所が出てくるわけです。
コンクリートの配筋は引張荷重が取れないコンクリートを助けるために存在します。
曲げも引張荷重が作用し、基礎底盤には曲げ荷重が作用すると想定されるため、このように満遍なく面として受けれるように配筋がなされています。
コンクリートを抑えるための型枠には配管用のパイプが設置されていますね。
こちらは土台の施工の様子です。
土台の施工は家の荷重を受ける土台と基礎と締結する作業です。
基礎にパッキンを敷き込み、土台をのせて、基礎が突き出ているアンカーボルトに締結をしていきます。
土台はその場で穴をあけ、しっかり締結を行います。
土台に作用する荷重のうち、下方への荷重はパッキンを通してコンクリート面に伝わりますが、土台が持ち上がる荷重や摩擦で取り切れなくなった水平荷重はこのボルトで荷重を伝達します。
こちらは加工の様子です。
1本1本けがき線を入れて加工を行います。
大工さんが手に持っている部材は土台という部材で、基礎の上にのせる部材ですが、土台間に渡す「大引き」という部材もあります。
大引きは床の荷重を土台に伝達する部材で、一部は束(つか)という部材で基礎底盤に荷重を伝えています。
初回の基礎は以上で終えたいと思います。
次回はいよいよ上棟です。お楽しみに!