数値による裏付け
Evidence based on numbers
性能の良さには裏付けがある
ベスト・プランニングの家には多くの家で吹抜けを採用しています。吹抜けを作ると一般的に冷えを感じやすいと言われています。それは吹き抜け部分では温かい空気が上部に溜まりやすく、足元が冷えやすいことや、壁や窓の面積が増えることで断熱性が低下し、暖房効率が悪くなるためです。
それではベスト・プランニングで吹抜けが多いのはどうしてでしょうか?もちろん、高気密・高断熱の設計と施工に十分配慮しているからですが、そのためには数値による裏付けが大変重要になってきます。ここでは、ベスト・プランニングが設計や施工でこだわっている数値についてご紹介していきます。
省エネ計算
省エネ計算はベスト・プランニングの家の性能を計画する際に非常に大事な数値です。
省エネ計算は2つのフェーズで行われます。
① 外皮性能計算
外皮平均熱貫流率(Ua値)という値はご存じでしょうか。これは熱の通しやすさを表した数値で、小さいほどが家の断熱性能が高いことを示します。弊社では断熱等級6(Ua=0.46以下)を確保した住宅計画を行いますが、いつも断熱等級7を意識した計画を行っています。
外皮性能計算では、お施主様の家の仕様ごとに数値を計算し、断熱性能の立ち位置を確認する意味合いがあります。準防火地域の計画では窓の性能が上げ辛く、0.3台後半だからちょっと空調計画を厳しく実施しようとか、非防火地域でトリプルガラスを使用して0.3前半だからエアコンは少し控えめなものを選択しようしようとか。型に嵌めた設計ではなく、一つ一つの住宅に向き合うことが大切と考えています。
② 一次消費エネルギー計算
省エネ性能がより求められている昨今の補助金取得事情ですが、一次消費エネルギー量は特に大切な値の一つです。その家の設計一次消費エネルギーは、基準一次消費エネルギーと比較することで、省エネ性能(BEI)を表現できます。このBEIが小さければ小さいほど省エネ性能が高い、というわけですね。BEI=1(設計=基準)でいわゆる「省エネ水準」ということになります。
ベスト・プランニングではこの一次消費エネルギーにも注目しています。もちろん低いに越したことはないですが、間取りや設備仕様でも大きく異なりますから、お施主様一人一人に最適な間取りを検討したうえで、省エネ性能を高める工夫をご提案しています。
①の外皮性能と比較すると変数が多い数値ですから、ベスト・プランニングでも0.75程度から0.5程度まで様々な計画がなされます。2025年創設予定の「GX志向型住宅」(BEI=0.65)にも標準仕様で対応可能ですので、お気軽にご相談下さい。
気密測定
住宅性能は計算値で保証される数値がほとんどですが、その中でも数少ない試験測定値が気密性能値(C値)です。気密性能の重要性の捉え方は人それぞれですが、ベスト・プランニングでは省エネ性、空調/換気の正確性、躯体内の健康の観点、静粛性から非常に重要な性能と考えています。そこで弊社ではC値は0.5[㎠/㎡]以下を保証としています。重要視しているからこそ、気密性能測定を実際に1棟1棟実施してお引渡しを行っています。
気密性能を上げるためには大工さん、現場管理含め関係者が細部に気を遣って施工を行わなくてはなりません。施工の最後に気密を測定しますので、ちゃんと丁寧に施工できたか答え合わせができるわけです。こうしたことから私達にとっていわば「成績表」のような存在になっています。
構造計算
構造計算は耐震性能や耐風性能を確保するために大切な計算です。2025年からこれまで構造計算が不要とされてきた建築物にも計算が必要になります。2階建て以下の一般的な住宅は、簡易な仕様規定といういくつかの事項を確認する方法と、それよりやや項目を増やした性能表示計算、許容応力度計算という各部材の強度をある程度詳細に確認する方法が取られます。強度確認の精度は仕様規定→許容応力度計算になるにつれて高いと言えます。
ベスト・プランニングでは⾧らくこの許容応力度計算という手法を用いて耐震等級3を確認しています。強度確認の精度が上がるということは、強度の低い部分(破壊が最初に始まる部分)をより正確に捉え、材料や寸法の強化などの手当てができるということになります。
耐震性は住宅の快適性、温熱環境と同様に命に係わる部分ですから、ベスト・プランニングでは非常に大事な計算と考えています。また、計算だけではなく実際の構造を確認し、急激な断面積変化がないかなど、社員、大工さん皆で議論することもしばしばです。
構造計算(倒壊シミュレーション)
構造計算は法令に従い検討をおこなうもので、ある瞬間の強度を確認しています。一方で数値解析シミュレーションで実際の地震波に対する倒壊の模擬をすることが可能です。京都大学の中川先生が作成されている「木造住宅倒壊解析ソフトウェア Wallstat」では個別要素法という手法を用いて数値解析を行うと共に、各物性値や拘束条件を実際の実大構造試験に照らして合わせ込み、精度の高い解析を簡易に行う事に成功しています。
ベスト・プランニングではこのWallstatのマスター会員となり、時折シミュレーションを行うことで家の弱点を知り、主に耐力面材や金物の材料や配置の考え方に反映しています。
また、能登地震や熊本地震など、私たちが実際に感じていない地震波の特徴を知り、揺れを可視化してイメージして頂くことで、防災意識の向上にも努めています。
エアコン最適化(流体解析シミュレーション)
ベスト・プランニングでは2016年からエアコン一台で家中を温める床下エアコンシステムを、2021年からエアコン一台で家中を冷やす小屋裏エアコンシステムを開発、施工してきました。これらの空調システムと全館空調システムの大きな違いは、最低限の空調システムで家全体を快適にできることです。一般的な全館空調システムの空調機は比較的大型なエアコンを使用しますが、ベスト・プランニングのシステムは冷房用、暖房用共に14畳以下のエアコンを使用しますので、導入コスト及びランニングコスト(メンテナンスコスト含む)を大幅に削減できることがメリットです。
一方で、簡易なファンとダクトで空気を循環させるため、対流など自然の力も考慮しなくてはなりません。そこで大事なことはエアコンやファンの設置位置をよく検討することです。図面から丁寧に空気の流れを分析した後、家全体を模擬して流体解析を行うことで、想像通りの空気の流れとなり家全体を冷房・暖房できるか予め確認ができます。
解析ソフトはNora Scientific社のFlowsquare+というソフト使用しており、自社で解析をしているためお施主様に費用負担がない点が特徴的です。
Nora Scientific社の製品活用ページに紹介されています。





