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建築現場レポート

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内部施工

大和市I様邸 内部施工2

ベスト・プランニングの衛藤です。

 

日銀の実質利上げが発表されましたね。

金融緩和はこのまま続けるとのことですが、いつまで続けるかはこれまでの政府の様子を見ると正直よく分かりません。

建材の値上げは引き続き行われていて、住宅設備について言えば、来年2月or3月には今年の年初から数えて3回目の価格改定が行われる事になりました。

あまりの建材の値上がりに、建売市場は在庫が発生しています。

注文住宅も土地から手に入れることがかなり難しくなって参りました。

 

弊社では少しでも多くの方々に最高の住宅をご提供できるよう、各建材の見直しや仕入れ価格の調整を行っております。

性能を落とさない様に価格を少しでも下げる方策を1棟1棟ご提案して参りますので、ご興味頂いた方はご相談ください。

また、大和市西鶴間や秦野市にいくつか土地を仕入れ、注文住宅をご希望の方には安価にご提供できるよう準備も致しております。こちらも是非ご相談下さい。

 

さて、今回は前回に引き続き、大和市I様邸の建築現場レポートを行っていきたいと思います。

 

 

2021/1/19 撮影

断熱施工が終わったら、大工さんはまず天井の石膏ボードを貼り、その後フローリングを貼っていきます。

この作業の流れは大工さんによって異なるのですが、I様邸を担当して下さった大工さんはこの順番です。

フローリングはフローリング同士に加工された「さね」という出っ張りを隣のフローリングに挟み込んで設置していきます。

隙間なく丁寧に並べていくことは簡単そうですが、上手な大工さんとそうでない方では仕上がりに差ができます。

不要な隙間が発生したり、僅かな不陸(ふくらみやひっこみ)が発生しない様に丁寧に施工していきます。

 

 

こちらは床がまだ貼られていない1階の様子です。

天井を貼るとともに、天井付近の造作も進んでいます。

写真左に見えているのは、R部の造作です。ここは畳コーナーが来る予定で、その入り口をRで装飾することにしています。

R部の造作は写真の様に前後両面をRでくりぬいた合板を貼り、その間(下面)は曲げベニヤ板で覆う様にします。

このように作れる場所はR部も比較的上部に製作することができます。

 

 

2021/2/9 撮影

少し時間が経過してから再度撮影したものが次の写真です。

床は貼られ、壁の石膏ボードや窓枠も作業が完了していますね。

このように事前に設置した下地に対してどんどん石膏ボードで仕上げていきます。

写真右の様に石膏ボードビスが整然と並んでいて、こうしなくてはならないわけでは全くないのですが、大工さんの気の細かさが表れていますね。

 

 

次の写真は畳コーナー部の造作の様子です。

こちらの畳コーナーは比較的広く作っています。

用途としても幅広いので収納部も必要です。広めのしっかりとした収納を計画し、扉もつけられるように枠が設置されていますね。

右側の壁は一部を抜いて開放感を出しています。

 

 

次は2階です。

2階には吹き抜けとサービススペースが計画され、廊下も比較的余裕のある長さとしています。

こちらはほぼ施工が終わっているようですね。

南面から光がしっかりと入る様に計画がなされています。

吹抜けや階段の腰壁の天端は笠木材納めとして統一感を出しています。

 

 

次は2階のワークスペースです。

こちらは広いワークスペースを計画しました。

先造作の机ですので、頑丈に壁の中に埋め込まれるように施工しています。

一方で大工さん工事中は片持ちなので、端部には仮の足がついて上に突っ張っていますね。

 

 

こちらは居室の一つです。

既に大工工事は完了していて、ドアの吊り込みも終わっています。

建具はLIXILのラシッサを採用頂いております。

価格と性能のバランスも良く、デザイン性も良いので、特にお客様からご指定が無い場合はこちらを標準仕様とさせて頂いております。

 

 

こちらも2階の居室ですが、こちらの建具は色合いが全く異なるものになります。

深い青色で、開き戸と引戸ですね。

家全体で統一感を出すことも良いですが、折角の注文住宅なので、ご家族の要望に合わせて建具の色や種類を変えることも非常に良いと思います。

特に来賓が入ってこない部屋に関しては壁紙をはじめとした内装は、遊び心を入れたほうが後々愛着も沸き、丁寧に家をご使用になるきっかけとなります。

 

 

こちらは24時間換気のダクトですね。

24換気は弊社では1種換気(全熱交換タイプ)を標準仕様としています。

この換気システムの場合、各居室にはダクトで新鮮な空気が供給されることになりますので、集中給排気機器から各居室までは写真のようなダクトで天井を通すこととなります。

室内の温度差は少ないので、基本的にはダクトの断熱化は不要です。

 

 

2021/2/26 撮影

大工工事も終わり、いよいよ内装工事が着手しました。

この日は壁紙工事のパテ打ちを、壁紙屋さんが行っていました。

パテ打ちは下パテと上パテの2回に分けて施工しています。

1回目の下パテで大きなビス穴や角を整え、2回目の上パテで更なる表面の平滑度を上げていく目的ですね。

写真では角部分がかなり手厚くパテを打っていることが分かりますね(白い部分です)。

 

 

階段下の収納は隅部が多いので沢山パテが打たれていますね。

基本的に隅部のパテは、下地用コーナー材を設置してからパテを打ちます。

その様にすることで、綺麗な隅部を形成することができます。

 

 

次は2階のパテの様子です。

大工工事後と比べて、スイッチやダウンライト部に器具設置用の穴も開けられていますね。

石膏ボードが整然と綺麗に施工されているので、パテも整然と打たれています。

大工工事が悪いと不陸が多く、パテの量が増えるそうですが、大工さんが丁寧に作っているので、パテ打ちを限定的に行えばよいと壁紙屋さんが良く仰っています。

 

 

次は2階の居室です。

太いつなぎ目は石膏ボードのつなぎ目、白い部分はボードのビスでしょうか。

これだけパテを打つと削るのも一苦労です。

ですので職人さんによって一部屋ごとに削り取ったり、全部パテを打ってから削り取るなど、作業に工夫を持たせています。

 

 

こちらは1階のR部にフォーカスした写真です。

開口部周りはかなり念入りにパテが打たれていますね。

 

 

2022/1/19 撮影

外部は外壁工事が進んでいます。

外壁工事はパワーボードを一枚一枚丁寧に切って、長いビスで設置を行っていきます。

開口部はこの一枚板から切り出して、綺麗に割り付けを行っていきます。

その後の工程はパワーボード間にコーキングを入れ込み、全体から塗装で仕上げます。

パワーボードが丁寧に施工されていないと、コーキングの通りが悪くなりますので、製品誤差を考慮しつつ丁寧に施工を行っていきます。

 

 

2022/2/26 撮影

この日は外部の水道工事が行われていました。

埋められていた外周を一度掘り起こし、下水管や下水枡、上水管をつないでいきます。

設置する作業も大変ですが、掘り込んでいく作業が大変労力を要します。

 

 

以上で大和市I様邸の内部施工2回目のレポートを終えたいと思います。

 

次回はいよいよ完成の様子をお伝えしたいと思います。