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完成

横浜市M様邸 完成

ベスト・プランニングの衛藤です。

経済状況は円安・円高や物価高が目まぐるしくやってきて、もう、わけが分からなくなってしまいますね。

お客様も今家を建てるべきか否かから悩んでしまう状態と思いますし、私も今家が欲しくなってしまったらタイミングが分からなくて困ってしまいそうです。

弊社では建材価格もめまぐるしく変わっていく中で、普遍的な物理現象を改めて良く研究していこうと考えております。

例えば流体の解析による空調機器の最適化や、木造倒壊解析ソフトによる家の損傷解析(Wallstat)、一次エネルギー消費量比較による省エネ性の評価などを本ページやインスタグラム(トップページ右上からどうぞ)で沢山公表していこうと思いますので、是非ご覧頂けたら幸いです。

 

それでは本日はいよいよ横浜市M様邸の完成についてレポートをしていきたいと思います。

今回は規模が大きいので若干長くなりましたが、是非最後までご覧頂けたら幸いです。

 

 

2021/2/27 撮影

まずは1階から見ていきましょう。

1階は親世帯のLDKとリビングを配しています。写真の様に対面キッチンの左側に床下エアコンを設置しています。

こちらは主に1階を温めるために設置しています。1階には居室2部屋と水回りも設置されていて、2人暮らすには十分の広さと設備が整っています。

床はラシッサDフロアを採用頂いたようです。シート材ではありますが、木の質感が出ているデザイン性の高いフローリングです。

 

 

こちらはリビングに設置したエコカラットです。

エコカラットはタイル系の建材で、調湿と空気清浄機能があります。また高い意匠性から、アクセントとして使うこともできます。

こちらのデザインは「スモークウッド」を横方向に使った物です。

 

 

次は1階の居室です。

1階の居室には大きな窓を取り、窓上部にはお施主様のご要望でカーテンボックスを設置しました。

 

 

次は1階のキッチンです。キッチンはLIXILのアレスタを採用頂きました。

写真奥が冷蔵庫置き場を計画し、その右側には可動棚のパントリーを設置しました。

パントリーは家電置き場も兼用しているそうです。

 

 

次はお風呂です。

前回のレポートでお風呂は引戸であることをお話ししましたが、内部はこのようになっています。

写真の撮り方が下手で申し訳ないのですが、手すりなどの機能もデザインも非常に良いですね。

 

 

こちらは親世帯側の玄関になります。こちらはコンパクトな玄関となっています。

玄関にも腰高までエコカラットを設置しています。

 

 

こちらがエコカラットにフォーカスしたものです。

「グラナスライン」という柄の様です。湿気の溜まりやすい玄関へのエコカラットの適用は効果的です。

 

 

次はトイレの様子です。こちらもLIXILのサティスSを採用頂き、右側の壁にもエコカラットを設置しています。

こちらは「スプライン」というデザインの様です。

トイレ内には専用の手洗いも設置しました。壁側につけられた収納もかなりおしゃれですね。

便座側には間接照明も配置し、ホテルのような雰囲気を醸し出しています。

 

 

次は子世帯側の玄関部分についてお示し致します。

玄関には土間収納と玄関、2階への階段が一つのエリアにまとまっています。

写真左側に土間収納が写っていますが、こちらは黒いレールの可動棚で、格好いいですね。

土間収納の上側は階段部分が見えています。効率的な空間利用のためこのように階段下を利用しています。

 

 

玄関にはこちらもエコカラットが設置されています。

こちらはリビングと同じ「スモークウッド」ですね。

リビングと同じデザインですが、こちらは縦遣いです。

 

 

2階に階段を登ると正面には小さい手洗いスペースがあります。

こちらはカウンターに手洗い器を載せる組合せ式の手洗いです。

家に入ってすぐに手洗い器があると、衛生上は非常に良いですね。

お子様がいらっしゃるご家庭では、手を洗う癖付けにもつながります。

 

 

この手洗い器の左にある扉の中には大きなウォークインクローゼットが計画されました。

これだけ大きいクローゼットがあれば沢山いくらでも衣服が入りそうです。

写真右側の壁には太陽光発電用のコントローラーが見えますね。

 

 

このウォークインクローゼットを抜けると、ベランダに抜けることができます。

リビングからもベランダには出ることができますが、このようにWICとぐるぐる回ることができ、洗濯物を直接WICにしまうことができます。

非常によく考えられた間取りです。

 

 

次は2階のトイレです。

2階のトイレも1階と同様に大きくエコカラットが貼られています。

こちらの柄は「ニュートランス」という凹凸のある柄です。

間接照明とも相性が非常に良く、立体感が際立っていますね。1階同様雰囲気がホテルの様です。

 

 

次はリビングの畳コーナーです。

畳コーナーは小上りになっており、小上りには収納が設けられています。

畳コーナーは柱がどうしても出てきてしまうので、こちらは腰壁高さの壁を設けています。

敷いてある畳は本他畳ではなく、最近弊社で採用しているDAIKENの「ここち和座」という商品です。

いぐさの香りはないですが肌触り、足触りはよく、取り外し・交換が容易なことがメリットです。

 

 

こちらは子世帯のキッチンです。

キッチンはミッテを採用頂いています。床には白系耐水フローリングを貼り付け、キッチン面材を濃い色とすることで、コントラストを出していますね。

 

 

こちらはキッチンの横に取り付けられたパントリーです。

3階への階段の下のスペースを有効利用しています。

壁一面に可動棚を設け、今後自由にレイアウトが可能な様にしています。

 

 

次はダイニングのエコカラットです。

写真では凹凸が分かりづらいのですが、「たけひご」というタイプのエコカラットの様です。

1枚1枚のエコカラットは厚みが異なり、この厚みがデザインとなっています。

貼ってみてわかったことですが、こうしたデザインのエコカラットを入隅に仕様すると、隙間が黒く見えてしまう欠点が判明しました。

二つのエコカラットの隙間に、陰影で黒いラインがはっきり出てしまいます。

また、加工誤差も拾ってしまうこと弱点で、こうした入隅は片方をもう一方にもぐらせることで継ぎ目を自然に仕上げるのですが、このタイプはそれぞれのタイルの高さが異なるため、そういった仕上げもできない様になっています。

 

 

次は2階の洗面所です

こちらも洗面台の左側を有効活用すべく、可動棚を設けています。

白の耐水フロアと併せて、清潔感のある色の仕上がりになっていますね。

 

 

次はお風呂で、こちらはTOTOのサザナですね。

面材のデザインがかなりオシャレです。装備品も沢山つけられています。

 

 

次は3階の居室です。

こちらは居室はドアが二つありますね。

ゆくゆく片方を仕切ることができるようにしてあります。

 

 

右側には書斎スペースが設けられています。カウンターが作り付けになっていますから、長い間頑丈に使用することができます。

こうしたところは作業内容によって上からのダウンライトと机上ランプなどの照明を併用することも良さそうです。

 

 

それでは最後に3階のトイレの様子です。

3階のトイレもデザイン性の高い壁紙が設置されていますので、1階や2階とはまた異なった雰囲気になっています。

赤、白、グレーが細かく分けられた壁紙ですが、鮮やかで綺麗ですね。

手洗い器は比較的大きなものを設置しています。

 

 

以上で、横浜市M様邸の完成のレポートを終えたいと思います。

M様邸の気密測定結果は 0.3 ㎠/㎡ でした。M様邸以降、気密測定が0.3を上回ったことは2022年11月現在ありません。

 

M様はお母様と息子様ご夫婦でお越しいただいたお客様でした。

当初はハウスメーカーでお探しだったとのことで、弊社をお選び頂き、非常に有難く感じております。

結果的に費用的にも性能的にもハウスメーカーを凌ぐ住宅をご提供できたと考えています。

施工中はお母様に沢山褒めて頂き、大工さんはじめ皆一生懸命に取り組むことができました。

 

限られた敷地の中で、2世帯という難しい課題の解を得るためには、お施主さん、設計者、施工者全員が一致協力しなければなりません。

そうした家づくりがM様邸で実施できたことに非常に感謝致しております。

性能の高いで健康に長くお幸せにお過ごし頂く事を願い、今回のレポートを終えたいと思います。

最後までご覧頂き、大変ありがとうございました。

 

次回は大和市のI様邸の建築の様子をレポートしていきたいと思います。