ベスト・プランニングの長沼です。
立春とは名ばかりの厳しい寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、座間市南栗原分譲B号棟の土台施工の様子です。
まず初めに、材料には番付(※)がされているので図面と確認し、一度それぞれの位置に仮置きをしていきます。
※番付とは、建築部材に位置を示す番号を付けることで「いの一番」の様に、いろは歌と数字の組み合わせで表されるもので、3尺ごとにふられています。
2022/1/22 撮影
土台と基礎は、パッキンを挟みアンカーボルトで緊結していきます。
そのための穴は基礎のアンカーボルトの位置に合わせて現場で開けるので、1つずつ穴あけをする位置を出していきます。
基礎パッキンには玄関周りや外周部に使う気密パッキンとそれ以外の場所に使う通気パッキンがあります。
・気密パッキン:外周部や玄関まわりなど気密性が必要な場所に敷き、建物内外の空気のやり取りを無くします。
・通気パッキン:内部の土台と基礎の間に敷きます。基礎と土台の間に空気の通り道ができるので地面から上がってくる湿気を効率よく流せます。
穴あけが終わったら、基礎に予め出しておいた墨に合わせて基礎と土台を固定していきます。土台は建物の自重や風等の力を基礎に伝える部材となるので基礎としっかり固定されていなければなりません。
基礎と土台を緊結し終えたら、床を支える部材の一つである大引という部材を配置していきます。大引きは基礎のない部分に設置するため、その代わりに支えとなる鋼製束を取り付けています。束がないと、土台しか支えるものがないので耐力面や変形といった面で問題が出てきてしまいます。
最後に大引と土台が水平になるよう事前に取り付けた鋼製束で高さを調整して固定していきます。
大引が水平でないと床鳴りが起こる原因にもなってしまいます。
以上で、土台のレポートを終わります。
次回は上棟時の様子をお伝え致しますので、ぜひご覧頂ければと思います。