ベスト・プランニングの衛藤です。
本日は座間市S様邸の建築現場レポートを始めたいと思います。
最近は弊社で夏場のエアコンについて今まで以上に関心をもって、更なる改善に努めております。
ブログも併せてご覧ください。
さて、今回レポートする座間市S様邸ですが、ご夫婦お二人の住まいです。
お二人のこだわりの詰まった家となりました。
間取りはお二人で十分な広さと吹き抜け空間ですが、お引き渡し後のお話をお伺いしてる限りこれまでで最も空気の流れが良く、温度ムラの少ない家となってようです。
それでは早速レポートを進めていきたいと思います。
2020.8.3 撮影
基礎工事は最初に遣り方といって土地の中に建物を決める位置を出すところから始まります。
その後、基礎となる部分を少し掘り下げ(根切)、下地ベースとなる捨てコンを打った後に、いよいよ本格的に基礎自体を作っていきます。
写真では砕石を引いて防湿シートを敷いた上部に断熱材を敷き込んでいます(写真白部分)。
これは床下エアコンを導入頂いた際の仕様で、基礎下部分の地中との熱のやり取りを極力減らすために実施しています。
更にその上の部分には基礎底盤のための配筋がなされています。
弊社ではこのコンクリート部分の強度も重要と考え、通常より太い配筋(φ13mm)を使用しています。
こちらは一部分の詳細です。配筋は適切な被り厚(コンクリートに覆われた部分)を設けるため、俗にピンコロと呼ばれる石で持ち上げられて設置されます。配筋は鉄筋コンクリート構造の引張荷重を受け持つ部材ですので、非常に重要です。
そのため、基本的に質が確保できない現場溶接が出来ないことや、適切なジョイント長さを設けるなど、検査項目がいくつもあります。
また検査機関による確認検査も実施されます。
2020/8/11 撮影
この日は底盤のコンクリート打ちを実施しました。
早朝からミキサー車がやってきて、ポンプ車のポンプによってコンクリートが任意の位置に配られていきます。
配れたコンクリートはバイブレータという機械で振動を与えられ、配筋の上下に隙間なく充填されていきます。
更に、人の手で鏝(こて)を使って平らにならされていきます。
コンクリート部分の高さ(厚さ)は人の目で確認すると正確ではないので、高さを計測する機械で測りながらコンクリートを充填していきます。
こちらの写真がミキサー車からポンプ車に移し替える様子です。
コンクリート車の後部とポンプ車の後部を近づけてプレミクストコンクリートを移し替えていきます。
2020/8/25 撮影
基礎は底盤が打たれた後、立ち上がり部分の配筋と型枠が設置され、立ち上がり部分のコンクリートが打設されます。
立ち上がりのコンクリートを打設した後は玄関など高くなっている部分のコンクリートを打設して完了です。
S様邸では床下エアコンを採用頂きましたので、更に防塵塗装を行っていきます。
塗装は透湿性のある水性塗料で底盤部分に塗っていきます。これは大抵私の仕事です。
基礎を掃除機で綺麗に清掃した後、塗料をローラーで二度塗りしていきます。
基礎の清掃から塗り終えるまで1日で完了します。
塗装まで行うとすっかり綺麗になりました。
この塗装を行っておくことで、床下エアコン時にコンクリート表面の小さな粉が舞うことを防ぐことができ、表面に膜が貼られるために床下の清掃も効率的に行うことができます。
床下の清掃を潜って行う工務店も私の知る限りありませんが、塗装と清掃は床下に空気を送りこむ際には必ず必要な作業と考えています。
(潜って清掃すると、工事中の微細な埃が基礎底盤に大量に溜まっていることがよく分かるからです。)
2020/9/1 撮影
基礎塗装の後は水道屋さんが水道配管を行いました。
水道配管は水道屋さんの都合と併せて日程を組みます。
写真では配管作業時に少し汚してしまった基礎を清掃してくれていますね。
以上で座間市S様邸の1回目のレポートを終えたいと思います。
次回は土台を敷いた後の上棟からレポートを続けていきます。
昨年、一昨年と多くのお客様にお待ちいただく程沢山の建築に携わらさせて頂きました。
少しでもレポートをキャッチアップできるように頑張っていきます。