神奈川で快適をデザインする工務店、ベスト・プランニングの衛藤です。
2月は多くの問い合わせを頂き大変ありがとうございます。
新規のお客様からもOBのお客様からも物価上昇の影響について多くのご質問を頂いております。
ここ数年で、建築費は1.2倍程度上昇したとの情報もあり、弊社でも4~5%の増加致しました。
アメリカのイラン攻撃による石油価格の上昇リスクや積極財政によるインフレリスクなど、これからも価格の上昇が予想されます。
ご検討の方は早めに動かれることを強くお勧め致します。
さて、今回から横浜市N様邸のレポートをして参りたいと思います。
初回は「基礎と土台の施工」をテーマに、現場の進捗を写真とあわせてご紹介します。住宅性能の“根っこ”になる部分ですので、できるだけ技術的な観点も交えてお伝えします。

2021.09.19 撮影
土地の神様に工事の安全と建物の繁栄を祈願し、地鎮祭を執り行いました。
写真に写っている四方祓いは、建物が建つ敷地の四隅(四方)を祓い清める儀式で、厳かに式は進行していきます。
弊社では海老名市の有鹿神社さんをご紹介しています。

2021.11.12 撮影
建物の位置と高さの基準をつくる「遣り方(やりかた)」です。外周に板を回し、水平な糸を張って“通り”を出していきます。
ここで決まるのが、建物の芯(基準線)と基礎天端の基準。根切り以降の工程は、基本的にこの基準を追いかけて精度を積み上げていきます。

2021.11.13 撮影
根切り(ねぎり)の様子です。基礎の形に合わせて掘削し、フーチングや底盤が納まるスペースを確保していきます。
写真でも分かる通り、基礎は外周だけでなく内部にも立上りが多く入ります。これは上部構造の荷重を“点”ではなく“線・面”で受けるためで、間取りや構造計画がそのまま基礎形状に反映されます。

2021.11.19 撮影
N様邸では床下エアコンシステムを採用しているため、配筋の下に断熱材を敷き込み、地盤側へ熱が逃げにくい構成にしています。
床下の空気を暖めて家全体を整える考え方なので、基礎の時点で「断熱ライン」をきれいに作っておくことが重要です。

2021.11.25 撮影
配筋(はいきん)完了の状態です。断熱材の上に鉄筋を組み、基礎が“曲げ”や“引張”に抵抗できるようにしていきます。
ベスト・プランニングの標準では、D13・@150~200を基本として計画することが多く、継手(重ね)も「必要長さ以上」を確保します。例えばSD295A・D13の場合、目安は35d(=13mm×35=455mm)ですが、現場では余裕をみてしっかり重ね長さを確保して組み上げます。
また、立上り部分は後工程で型枠が組まれますので、かぶり厚(鉄筋を覆うコンクリートの厚み)が確保できるよう、位置を管理しながら施工しています。

2021.11.27 撮影
底盤(スラブ)打設後、立上りの型枠を組んでいる工程です。写真のように型枠をしっかり控えで固定し、打設時の側圧で“はらみ”が出ないように管理します。
底盤と立上りが一体となることで、基礎は箱状の強い構造になります。

2021.12.07 撮影
基礎が完成し、土台敷きに入りました。基礎天端にパッキンを挟んだ上で土台を据え付け、アンカーボルトで緊結していきます。
荷重の伝わり方で見ると、鉛直荷重(建物の重さ)は主に基礎へ面で伝わり、地震などの水平力は土台―金物―アンカーボルト―基礎という経路でしっかり固定されます。
この“基礎と土台の取り合い”が、耐震性・耐久性の要になる部分。上棟に向けて、精度と段取りを同時に仕上げていく工程です。
写真では大工さんが大引に鋼製束を設置している様子が確認できます。

以上でN様邸の初回レポートを終えます。
次回は上棟の様子をお伝え致します。