快適をデザインする工務店、ベスト・プランニングの衛藤です。
今回も前回に引き続き神奈川県で施工中の横浜市Y様邸(二世帯住宅)の内部施工をご紹介します。
ベスト・プランニングが手掛ける高気密・高断熱の家は、遮音・防蟻・基礎断熱まで徹底施工。
音楽教室併用の住まいで快適性と静音性を両立する、大工のこだわりの技を解説します。

2021.9.13 撮影
まずは防蟻処理の様子です。
弊社では土台は薬剤の不要な米ヒバの木を使用しています。
それ以外の柱や間柱には、防腐・防蟻のための薬剤をしっかりと塗布します。
地面に近い部位は湿気やシロアリのリスクが高く、木材の耐久性を確保するために欠かせない工程です。
弊社では人体や環境にも配慮した墨系自然素材防蟻材を採用しており、揮発性が低く長期間効果が持続します。
Y様邸ではオプションでより防蟻性を高めるホウ酸による防蟻処理を行いました。
基本的には防蟻業者さんが実施します。

2021.9.20 撮影
大工さんによる内部の下地施工の様子です。
間仕切り壁の下地や筋交いの取り付け、サッシまわりの調整など、仕上がりの精度に直結する大切な工程です。
写真には多くの筋交が見られますね。
ベスト・プランニングでは強く作る(剛性を高める)ことを意識して家づくりを行っています。

こちらは窓まわりの下地(造作)部分です。
窓の開口部には、「窓台(まどだい)」「まぐさ」「方立(ほうだて)」と呼ばれる構造材が組み込まれています。
これらは窓を壁全体の剛性を確保するための大切な要素です。
上部のまぐさは、窓の上にかかる構造荷重を受け止め、両側の柱へ伝える役割を担います。
一方で下部の窓台は、サッシを正確な高さ・水平に設置するための基準材です。
また、窓の両側に設ける方立は、窓を支えると同時に、開口部の補強としても機能しています。
このように、見た目にはシンプルな枠組みですが、耐震性・気密性・施工精度のすべてに関わる重要な構造部位です。
最終的な断熱施工やサッシ取付時にも、これらの下地精度がよりよい性能を出す為の基礎となります。

基礎部分の断熱施工の様子です。
弊社では「床断熱」ではなく「基礎断熱工法」を採用しています。
基礎断熱とすることで、温度ムラの少ない快適な住環境の実現や床下空間の結露、構造材の腐敗の防止に役立っています。
断熱材の隙間は念のため気密テープで丁寧に処理し、冷気の侵入を防ぎます。
断熱材の幅はまちまちなので 、写真の様に最終的に人の手でカットして、一つ一つ接着剤を塗って取り付けていきます。

2021.10.9 撮影
こちらは2階浴室から1階へと続く排水ダクト部分です。
1階にはLDKがあるため、排水音が響かないよう、配管にグラスウール系の断熱材を巻いて防音対策を行いました。
この施工は特にお施主様からご要望があったものではなく、現場で監督が気になったから実施したようです。
(結果として音が全くなくなる、というではなく、浴槽の水を抜く際にはそれなりの音が聞こえる様です。今後の課題ですね。)

最後に屋根の施工状況です。
弊社では軽量の瓦形状の屋根材を使用しており、重厚感と耐久性を兼ね備えた仕上がりとなっています。
瓦は1枚ずつ釘で留め、強風時の飛散を防止。
また、屋根裏の換気を確保するための棟換気金物を設置し、結露防止にも配慮しています。
高耐久な屋根材を選ぶことで、メンテナンスコストを抑えつつ、長期にわたって美観を保つことができます。
ちなみに写真ではまだ屋根と屋根の境の金具が取り付けられていません。
このタイミングで撮影でしたのは初めてです。

以上で今回のレポートを終えたいと思います。
次回は断熱施工と内部施工の2回目についてお伝え致します。