高気密・高断熱が特徴の工務店、ベスト・プランニングの衛藤です。
今回は引き続き、横浜市Y様邸の上棟の様子をお伝え致します。
Y様邸は、1階が音楽教室、1階・2階・3階がそれぞれ親世帯・子世帯となる二世帯住宅です。
敷地を最大限に活用した建物で、施工的にも配慮すべき点が多い現場です。
それでは上棟の様子を見ていきましょう。

2021.9.7 撮影
まずは1階の柱建てからスタートです。
柱の位置を確認しながら、ほぞ穴に差し込み、一本ずつ立てていきます。
1階には玄関と教室とLDKを配していますから、LDK以外はかなり柱が密になっていますね。
写真の様に材料で一杯になっています。

続いて、柱同士をつなぐ胴差(どうざし)を組みます。
大工が声を掛け合いながら、柱のほぞ穴に胴差を差し込み固定していきます。
通常はクレーン車を使うのですが、今回は敷地に余裕がないため、全て手で組み上げていくことになります。
狭小地での上棟のため、周囲の建物や電線を避けつつ、安全に注意して作業が進められました。
特に電線は危険なので、事前に防護管という管で保護を行っています。

次の写真は梁の中でも特に大きなせいの梁を掛けている様子です。
3階建てという構造上、梁せい(高さ)を通常よりも大きくなりますね。
クレーン車がないので、ロープで少しずつ吊り上げる方法で設置を行いました。
皆が一致団結しないとできない作業ですね。

建物の直角・垂直を確認しながら、仮筋交いを設置していく作業が建て入れです。
梁と柱同士はまだほぞ穴とほぞという突起でのみ結合されているため、柱と梁が直行でない状態です。
そこでこの作業で壁のゆがみをなくしていくことが大事です。
この作業は一見地味ですが、建物全体の精度を決める非常に重要な工程です。

1階の構造が固まったところで、2階の柱と梁を組み上げます。
1階と同様に柱を立てた後、梁を外周部から組み上げていきます。
梁のせい(高さ)はリビングなどの大空間が減ってきたり、荷重が小さくなるため、上階ほど小さくてよくなってきます。

こちらは梁の設置の様子で、1階と同じ作業になります。
皆で梁を持ち上げている様子を撮影してみました。

3階の床合板を施工している様子です。
この床が「水平構面」として地震時の力を分散する役割を果たします。
また、施工精度を確保するため、先に墨でけがき、梁芯からのずれを都度チェックしながら進めています。

外部から見た上棟時の全景です。
敷地いっぱいに建築しているため、外部作業スペースは最小限になっています。
青いメッシュシートは周辺への木屑飛散防止だけでなく、通行人への安全対策にもなっています。

3階部分の梁が組み上がった後は、小屋組み(屋根の骨組み)へと進みます。
写真では小屋束という部材と母屋という水平方向の部材を設置したところです。
この後、屋根の下地を固定する垂木という部材を設置していきます。

続いて、小屋組みの構造材同士を緊結する「かすがい」の取り付けです。
写真では、梁と小屋束の接合部を金物で固定している様子が見られます。
梁と柱では太い金物で締結を行っていますが、小屋組みはかすがいを使って部材同士を締結することが一般的です。
小さい金物ですが、数が多い手作業なので大工さんは取り付けるのが大変そうです。

最後に屋根の下地となる野地板を設置して作業は完了です。
作業の様子は撮影できていませんが、一枚一枚3階から手で上げ、エアツールで釘打ちしていきます。

以上で、上棟のレポートを終えます。
3階建ては1日で終わらないこともしばしばで、残作業を次の日も行うことが多いです。
しかしながら雨仕舞もあるので、屋根と防水紙まではなんとか1日で仕上げるように皆頑張ります。
次回は、内部施工の1回目のレポートをお届けいたします。