ベスト・プランニングの衛藤です。
前回の更新からまた時間が空いてしまいました。
9月に入り、弊社には新入社員が1名入社しました。
家のメンテナンスが非常に上手な方ですので、OBの皆様にはメンテナンス等でお世話になることがあるかもしません。
弊社の家づくりをまだ勉強中ですのでご迷惑をお掛けすることもあるかもしれませんが、何卒宜しくお願い致します。
さて、今回は伊勢原市O様邸の上棟の続きをレポートして行きたいと思います。
2021.3.16 撮影
午前中の後半は二階の柱と梁の設置です。
1階と同様に柱を先に建て、梁をクレーン車で吊り上げながら設置を進めます。
1階と異なる点は比較的大きな梁が少ない事でしょうか。
吹抜けやDLKなどは柱の少ない大空間となりますので、梁のサイズが大きくなりがちです。
弊社では詳細な構造計算をしながら、効率的な材木の使用を心掛けています。
写真でも分かりますが、4寸(120mm)の柱と梁はやはりかなり大きく、力強いですね。
2階の柱と梁の設置が完了したら、いよいよ小屋組みです。
小屋組みというのは屋根を受ける構造で、柱と梁を小さくしたような部材で組み立てるイメージの構造物です。
まず「小屋束」呼ばれる柱のような部材を設置していきます。
その後「母屋」という梁のような部材でその小屋束同士をつなぎ合わせていきます。
写真では母屋が掛けられている様子が撮影されています。
この母屋のうち家の頂点にあるものを棟木といって、ここから上棟という言葉ができているのですね。
O様邸の母屋を端から撮影してみました。
真っすぐに材料が伸びていることが分かります。
弊社の木材は集成材を標準仕様としており、且つ真っすぐ反りの少ない材料を使用しています。
一つ一つの材料に気を遣うことで、経年劣化による反りや捩じりを極力防ぐことができます。
次は垂木という部材を取り付けていきます。
この部材は屋根を受ける野地板という合板から作用する荷重を受ける材料です。
屋根端部には下から上への吹き上げ荷重が作用しますが、その際に真っ先に耐える部材になります。
ですので固定はこまめに釘打ちを行う他、専用のビスで締結するなど気を遣う部材です。
更に屋根を受ける野地板自体は家の耐震性に影響する部材ですから、その荷重をまず受けるこの部材もしっかり施工されていなくてはなりません。
私も少し怖いですが、安全帯をつけながら屋根に上って、施工忘れ等がないかチェックを行う様にしています。
最後に屋根の野地板を釘で止めつけて、上棟作業は概ね完了です。
雨が降っていないので、この後すぐに屋根屋さんによって防水紙が貼られていきます。
防水紙まで出来上がれば雨仕舞はだいぶ良くなります。
O様邸では上棟式が行われました。
写真では四方固めといって、大工さん(棟梁)とお施主さんでお酒、塩、米をまいて、家の四方を清めていきます。
最近は派手な上棟式をやることはかなり減ってきましたが、こうした気持ち程度のお清めはなかなか良いような気がしています。
これから家を創り上げていく棟梁さんとの交流の場にもなりますから、お客様もこの後も現場に遊びに行きやすくなると考えます。
以上でO様邸の上棟2回目のレポートを終えたいと思います。
次回は内部施工の1回目のレポートを行っていきたいと思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。