ベスト・プランニングの衛藤です。
6月、7月と多くのお問い合わせを頂き大変ありがとうございました。
ウッドショックの影響で若干お客様のご来店が少なかったですが、コロナも終焉を迎えつつあり家づくりをご検討される方が増えてきたように思います。
今年度秋から来年夏にかけて建築のご予約が増えて参りましたので、年度内建築をお考えの方は是非お早めにご来店下さい。
さて、今回は大和市T様邸内部施工の1回目についてレポートをしていきたいと思います。
2021.3.5 撮影
大工さんが上棟を終えた後はすぐに雨仕舞のため、ベランダの作成や面材の貼り付けに取り掛かります。
同時に私たちで防蟻処理を行っていきます。
土台にはベイヒバという非常に防蟻性の高い木材を使用していますので、カラマツを使用している柱に防蟻処理を行うこととなります。
防蟻処理剤には天然素材由来の炭を原料とした防蟻材をひとつずつ手で塗っていきます。
現在は塩化ベンザルコニウム+銅という薬剤を木材に圧入する方法が主流で、室内への飛散量は少ないという事ですが、かなりの濃度で加圧注入することや、長期間にわたる薬剤の人への影響が分かっておりませんので、少しでも安全な薬剤を塗布する事としています。
地域的にシロアリの被害が予測されたり、被害が気になる方にはホウ酸による防蟻処理もご提案しています。
次は耐力面材に使用しているハイパーEXです。
弊社ではT様邸で初めてご提案し、採用して頂きました。現在は弊社の2階部分については標準仕様となっています。
比較的耐震性、透湿性が良く、更に施工性も良いことから現在ではかなり広く普及した耐力面材です。
壁倍率は2.7と3cm×9cmの両筋交い(壁倍率3)に近しい壁倍率を得ることができます。
次はルーフスペーサーの施工です。
弊社では屋根に不織布のルーフスペーサーを使用しています。
このスペーサーにより屋根の野地板と断熱材の間に隙間を作り、軒先から棟まで通気を取ります。
このようにすることで、野地板が透湿しない点を補い、湿気を効率よく排出することができます。
次は天井下地の様子を撮影しました。
天井下地材は真っすぐな角材を使用し、丁寧に施工を進めました。
写真で撮影すると整然と並んでいる様子が見て取れます。
基本的に天井は梁から吊り下げられた横方向に下地を作り、さらにそれに直交する形で天井を組み上げていきます。
次は2階の下地の様子です。
こちらもほとんどすべての下地が完成しています。
天井部分にはダクトや配管がされますが、2階なのでここでは24時間換気のダクトが見えています。
写真右側にはキッチン用のダクトも見えていますね。
撮影日した時には既に電気配線もすっかり終わっていましたので、配線とスイッチボックスも見えています。
これら外壁に接している配管やダクトは全て断熱材で覆われてしまいますので、断熱材施工までには電気配線を決定します。
こちらはキッチン部分の様子です。
キッチン部分には既に上下水道が配管されて、写真の様にキッチンが取り付くであろう位置まで来ています。
キッチンの施工は大工工事が終わった後になりますが、取り付く位置については大体が出来上がっています。
立上りの壁や棚等をつける場合にはキッチンに先んじて大工施工がされます。
T様邸では2階に浴室を設けましたので、浴室部にはユニットバスを受ける架台が設置されています。
架台は胴差と床梁の間に設置され、重量の荷重をこの架台を通して流しているようです。
大工工事ではこの架台まで取付け、吹付断熱施工後にはユニットバス屋さんで工事を行います。
今回の最後はダクトで締めます。
24時間換気の吸排気ダクトは外気と接しているため、断熱ダクトを使用しています。
室内側の給気・排気用ダクトは室内がどこも安定した温度になっているため、断熱材の無いダクトを使用しています。
今回撮影した部分は天井の懐(天井と梁の隙間)が大きいため、余裕をもって配管ができていますね。
3階建てや天井を上げた場合はかなり懐が狭くなりますから、経路等にかなり気を遣うことになります。
以上でT様邸内部施工1回目のレポートを終えたいと思います。
次回は断熱施工や内部施工の続きついてレポートしてまいります。