ベスト・プランニングの長沼です。
今回は、春日町分譲住宅 内部施工の2回目として電気・水道配管、吹付断熱についてのレポートをしていきます。
外周部の壁は断熱材を吹き付けて埋まってしまうのでそれまでに先行して電気配線、設備配管を行っておく必要があります。
この際に内部の配線、配管も併せて施工しています。
建物内部で電気、水道設備の工事が行われている間に外部では破風、軒天の施工を行っていきます。
軒天部分の軒先に換気口を設けています。軒先に換気口を設けることで、小屋裏空間の湿度を下げ結露の防止にもなります。
夏場の小屋裏の温度は60℃や70℃まで上昇すると言われており、このような状況では天井に断熱材を敷き詰めていても室内温度の上昇は避けられません。
また、夜になって小屋裏温度が低下すると、空気中に含まれる水分が放出されて木材や断熱材に内部結露を生じ、カビや腐朽の原因となってしまいます。
軒裏や棟などに換気部材を取り付け空気の出入り口を作り、適切な小屋裏換気を施すことで小屋裏の温度上昇を可能な限り抑制し、自然な空気の流れを創り出すことで小屋裏空間を換気します。
今回は、小屋裏空間にエアコンを設置し、貯気槽として冷気をためた後、各居室に冷気を送ります。
小屋裏の壁面にダクトを設けそこから、各居室に安定した冷気を分配します。
ここからは、吹付断熱施工後の様子です。
下の写真は、屋根の吹付断熱施工後の状況を写したものです。
今回は屋根面170㎜、外壁面90㎜の厚さで断熱材が吹き付けられています。
断熱施工前は小屋裏に上がると暑く感じられていましたが、施工後に上がってみたらとても涼しく感じられました。
1階のモイスを使用した面には断熱施工後に、可変透湿気密シートを施工しています。
モイスの透湿性が少し良すぎるので、それを抑えるために施工します。
夏場には躯体内に入り込んだ湿気が抜けなくなってはいけないので、透湿性を上げることができます。
1階の天井のボードを貼り終えられた状況です。
天井のボードを貼り終えたらフローリングの施工を行います。そのような工程で作業をすることで物を落としたりし、フローリングに傷や汚れのつく可能性を低くしています。
外壁のには断熱材が柱の面までいっぱいに吹き付けられているのがみられます。
フローリングの施工が終わり、傷・汚れ防止のための養生がされた状況です。
この養生は工事の終盤、クリーニングの前までそのままにしておきます。
窓には窓枠が取り付けられ、その周囲にも断熱が吹き付けてあります。
この後、建具の枠が取り付けられ壁面の石膏ボードの施工となります。
以上で、春日町分譲住宅内部施工2回目のレポートを終えたいと思います。
次回は、内部施工の続きと外壁施工の様子をお届けいたします。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました。