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建築現場レポート

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上棟

横浜市N様邸 上棟

神奈川で快適をデザインする工務店、ベスト・プランニングの衛藤です。

3月に入り、多くのお問い合わせを頂き、大変ありがとうございました。例年は年明けから2月にかけてお客様が多くいらっしゃるのですが、今年は3月に入ってから多くなり始めておりまして、例年より検討が遅くなっているような気が致します。政策金利の上昇(3月は見送られましたが)、アメリカーイランの戦争など、情勢が不確かになっているため、いろいろと悩まれているお客様も多いようです。一般的な傾向として、素早く間取りを決め、仕様を確定させて工事の準備ができる方ほど、金銭的には有利に働く傾向にあります。決まっていることが多ければ、その分早めに発注できますから、改定前の金額で実施できる可能性が上がったり、戦争や疫病など不慮の社会的リスクを避けられることが理由です。


さて、今回は、敷地の広さは十分にあるものの、建物自体も大きく施工ボリュームのある現場の「上棟」の様子をご紹介します。上棟は、木造住宅の骨格が一気に立ち上がる工程です。安全管理はもちろん、通り(位置)・直角・垂直など“構造の精度”が、この先の仕上がりに大きく影響します。

 

 

2021.12.10 撮影

建て方当日は、大工さんが一斉に動くため、まずは朝の段取り確認からスタートします。
今回のように施工ボリュームが大きい現場では、部材点数も増える分、どの順番で何を上げるかの段取りが時短と安全の鍵になります。クレーンの合図、材料の仮置き位置、危険エリアの共有を先に固め、手戻りや接触事故を防いでいきます。

 

 

柱建てのシーンです。ここではまず、番付に合わせてほとんど全ての柱を立ち上げます。
柱を立てる段階で意識するのは、柱脚がきちんと座っていること(浮き・欠けがない)です。
このあと胴差や梁が入ることでフレームが固まり、建入れ工程でミリ単位の調整を行っていきます。

 

外周の胴差と呼ばれる梁を設置した後、内周部のせい(高さ)の大きい梁を設置していきます。

いくつもの柱のほぞ穴に梁を差していかなくてはならないので、皆で協力して位置を調整していきます。

 

 

梁が設置されると、梁同士を結合する金物を設置していきます。

木造は“材の強さ”だけでなく、接合部の強度も耐震性能には大事な要素となります。
この工程では、締め付け不足(緩み)がないかを重点的にチェックします。

金物の数が沢山有りますから大工さんも大変ですね!

 

 

建入れ(たていれ)は建物の垂直・直角を調整する工程です。ここが整うと、後工程のサッシやボード、建具の納まりが一気に良くなります。
仮筋交いで固定しながら通りを出し、ミリ単位で精度を追い込みます。ボリュームのある現場ほど“誤差の累積”が出やすいので、このタイミングでしっかり精度を確保します。

 

 

1階同様、2階梁が一面に組み上がってきました。梁が組み上がることで上部構造の基準面ができ、ここから小屋組みへ進む準備が整います。上棟終盤は高所作業が増えるため、足元と材料の仮置きにも気を配りながら、安全第一で工程を進めていきます。2階の梁は梁せいが小さいものが多いので、多くは手で設置をしていきます。

 

 

上階まで組み上がると、いよいよ屋根の骨組み(小屋組)に入っていきます。写真は小屋束・母屋(もや)など屋根の主要材が入り、屋根形状が見えてきた段階です。

写真には写っていませんが、小屋裏も設置しますので、小屋裏部分には合板も設置されています。

屋根の下地(野地板)を受ける垂木が途中まで施工されていますね。
屋根は外観のラインに直結するため、通りや軒の出幅を見ながら精度を出していきます。

 

 

野地板(構造用合板)を張っていく工程です。野地合板は屋根材の下地であると同時に、屋根面の剛性をつくる重要部位です。
釘(またはビス)のピッチ、端部の留め方、割付ルールを守ることで、耐風性能・耐久性がしっかり確保されます。ここまで来ると雨仕舞いも見えてきて、現場の緊張感が一段落します。

 

 

野地板まで施工が進み、屋根面がきれいに整いました。夕景の中で見ると、屋根の通りや面の精度がよく分かります。
この後はルーフィングで一次防水を確保し、外壁の耐力面材やサッシ、内部造作へと工程が進んでいきます。ボリュームのある建物ほど工程管理が重要になりますので、引き続き一つひとつ確実に進めてまいります。

 

 

以上で、上棟のレポートを終えたいと思います。

次回は内部施工の1回目のレポートをお届けいたします。