ベスト・プランニングの衛藤です。
今回は厚木市H様邸2回目、上棟レポートを行います。

12/21/2018
早朝から大工さんから集まり始めました。
大工さん7名と現場監督、クレーン屋さんと私の10名で作業開始です。
1階の資材は予め前日までに搬入が完了し、周囲には足場が設置されています。

まずは柱を立てていき、外周部には胴差と呼ばれる横架材を設置していきます。このようにすることで外周部に安定した部分を作り、内部の施工を容易にします。重たい梁はクレーンで吊り上げ、適切な位置に下ろした後、大工さんによって組み上げられていきます。

こちらは1階の梁です。
かなりせいのある梁を大工さんが「掛矢(※かけや)」と呼ばれる大きな木槌で仕口にかちこんでいきます。冬の寒く乾いた空気に、トントンという音が響き渡ります。
(※)これまでの建築現場レポートでは掛け屋と表記していましたが、掛矢が正しいです。語源は諸説ありはっきりしないとのこと。

2階の梁が組み上がった後は、それぞれの梁を金物で締結する前に構造の傾きを確認します。
「下げ振り」という道具で柱の鉛直を確認し、まっすぐになっていなければ「屋起こし」という道具で柱を持ち上げていきます。そして、まっすぐな位置で固定するために仮筋交いを釘で固定してきます。

構造のわずかなゆがみを整えた後は、羽子板ボルトなどの金物でそれぞれの梁を締結していきます。
その後2階の床板を敷いていきます。床は1階は根太工法、2階は剛床工法で作っていきます。梁などによって支持点が比較的多い2階は28mmの厚い合板で作り、支持点の少ない1階は根太によってその支持点を増やして床のたわみを少なくする方法が私たちはベストな工法と考えています。

床板を敷いた後は1階と同じように2階に柱を立てていきます。
建物の規模が大きく、柱の数が本当に多いですね。

柱が立った後は梁を設置していきます。上で掛矢を振る人、下から支えたり、柱のほぞ穴を合わせる人と役割分担が自然になされています。
また、次の余っている人は次の設置位置でスタンバイして準備をしていることもあります。

今回は連続した写真があったので、初の試みとしてgif画像を作ってみました。
次々と大梁、小梁が設置されていく様子が分かります。

2階も1階同様に鉛直を確認して、仮筋交いで固定していきます。
この作業は2人1組で行いますが、写真の大工さんがいつもこの作業を実施して下さっています。
午前中の作業はここまでです。随分家らしい形になってきました。

午後は屋根をかけるための小屋組みから開始です。
まずは二階の梁に「小屋束(こやづか)」という柱のような束を立てていきます。

そして「母屋(もや)」という水平部材を小屋束の上に載せていきます。
この母屋が屋根を支える垂木の荷重を受けます。

小屋束と母屋からなる小屋組みももちろん鉛直を確認します。大工さんたちは水平器を用いたり、目視で確認したりしながら水平、鉛直を丁寧に合わせ、雲筋交いという部材で固定していきます。1階2階で用いた仮筋交いは仮止めなので後ほど外してしまいますが、雲筋交いはこのまま残します。

その後垂木を掛けていきます。垂木は母屋に予めプレカットされている溝にはめられ、釘で止めていきます。また、端部は「タルキック(商品名)」という専用ねじで固定がされていきます。

最後に屋根の下地となる野地板を載せて、釘で止めて上棟作業は完了です。
冬至に近いため、日がとても短いですね。奥には明星も見えています。
上棟作業は一般的な戸建て住宅では1日程度で終了します。この後は棟梁の大工さん1人で内部の施工を実施していきます。

以上でH様邸の上棟のレポートを終えます。
次回は内部施工の1回目と断熱施工をお伝え致します。