建築現場レポートReport

横浜市金沢区H様邸 上棟

ベスト・プランニングの衛藤です。

今回は横浜市金沢区H様邸の建築現場レポートをお伝えいたします。

第2回は上棟についてのレポートです。

 

 

2/23/2019

早朝から大工さんが集まってきました。この日は大工さん7名、現場監督、クレーン屋さんと私で作業開始です。足場は前日までに設置が完了しています。

 

 

まずは土台に柱を立てていきます。柱と土台はほぞをほぞ穴に差し込んで結合されます。柱が建てられた後は、せいのある梁や外周部の梁(胴差)を設置し、構造の安定性を高めて作業しやすいようにしていきます。

 

 

梁の設置は下から俗に「八戒」と呼ばれる棒で梁を支える人と柱を持ってほぞと穴を合わせる人、木槌で上から叩いて入れる人の作業分担で進められます。重たい梁は、クレーン車によって吊り上げて、任意の場所まで運ばれます。確認の声とトンカントンカンという槌音は、建前の活気と趣きを感じさせます。

 

 

こちらは上から見た様子です。大工さんが勢いよく木槌(かけや)を振り下ろしている様子が分かります。下にいる人はクレーン車の運転手さんに指示を出している様子が分かります。柱は標準仕様の4寸(120mm)の柱を使用しています。一般的な柱(3.5寸=105mm)と比べて断面積は1.4倍も大きいので、柱が主に受け持つ軸力に対しては40%強い構造となります。同時に梁の太さ(幅)も全て120mmとなります。

 

 

小さい梁も入って、大体1階部分ができあがりました。この時点ではそれぞれの結合は弱い状態なので、建物のゆがみを直した後、金物でそれぞれの結合部を締結していきます。

金具は点数が多いので、みんなで金物を差し込み、ナットを取り付け、トルク掛けを行う作業と順番に一斉に作業に取り掛かります。

 

 

床に関して述べますと、1階は根太工法、2階は剛床工法が弊社の標準です。2階には厚さ28mmの厚い合板を貼っていきます。1階は根太工法なので、上棟が終わった後に施工していきます。

2階は密に入っている梁が支持点となって、荷重による面外変形(下向きの変形)が小さくなることと、床面の面内剛性を上げることで家全体の捩り剛性を上げることができます。

一方、1階は支持点が少ないので、支持点間隔を増やすために大引き、根太といった材料で面外変形を抑えられる根太工法を採用しています。こうすることで、1階床下の空気の流れも良くなりますし、メンテナンス性も上がります。

 

 

2階の床が設置された後は、材料を搬入し、1階と同様に2階を組み上げていきます。

下の写真は2階の梁を掛けているところです。

 

 

ここは母屋下がりになっている部分の外周の梁です。弊社で使用している材は、こだわりを持って反りが少ない木材を使っているので、組みがった後も構造の反り、湾曲が少ないです。このような材料を使い、躯体構造を極力真っすぐ作ることは、内装の劣化を抑えることにもつながります。

 

 

躯体構造のゆがみを調整する方法は「下げ振り」という道具を使って鉛直を見て、「屋起こし」という突っ張り棒で歪みを矯正していきます。1階、2階それぞれ組み上がった後はこの作業を行い、最後に仮筋交いで止めて、仮固定を実施します。

 

 

さて、お昼ご飯を食べて栄養補給したら午後から小屋組みを作っていきます。小屋組みは屋根を支える構造です。まず小屋束という柱のような部材を立て、その後水平方向い母屋(もや)を掛けていきます。写真では棟梁が一番てっぺんの棟木を設置している様子が分かります。

 

 

全ての母屋がかかったら、それぞれを鎹(かすがい)で固定していきます。そして更に垂木という屋根の下地になる野地板を受ける部材を母屋の直交方向に設置していきます。垂木はめくられる風圧荷重に負けない様に、特別なビスで固定がされていきます。

 

 

下記は下方から撮影した様子です。かなり家らしくなってきました。規模も結構大きいので、迫力がありますね。

 

 

最後に屋根の下地となる野地板を配り、釘で固定して作業は完了です。屋根はこの後、防水紙が屋根屋さんによって施工されます。

 

 

これで上棟は終了です。早朝から始まり、午後5時前に終了しました。

その後上棟式を実施して、解散となりました。

 

以上で金沢区H様邸の上棟に関するレポートを終えます。

次回は内部施工の1回目をお伝え致します。