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建築現場レポートReport

大和市N様邸 上棟2

明けましておめでとうございます。

いつも建築現場レポートをご覧頂きありがとうございます。

2021年に入り最初のレポートは大和市N様邸の上棟2回目のレポートをお送りいたします。

なんと、今回のレポートは記念すべき100回目のレポートになります。現場レポートは作業の片手間に作成させて頂いており、お見積りや現場施工、お客様案内等で無精になってしまいがちです。

しかしながらこうして100回目を迎えられたのも、ひとえにご覧頂いている方々のご支援のおかげです。(OBの方やご来店頂いた方の読んでます!というお言葉が良い意味プレッシャーになっております!)今後もご愛読の程、宜しくお願い致します。

それでは上棟の2階部分から続きを見ていきましょう。

1/24/2020 撮影(午後)

1階の床板が貼られた後は、2階の柱をたてていきます。そしてやはり同様に2階の梁を組んでいきます。2階天井の梁せいは1階天井の梁せいと比べて荷重が小さく、大きな空間も少ないので小さくなっています。

長いものはやはりクレーンを使って持ち上げますが、大工さん自身で持ちあげるものも多く存在します。写真ではクレーンを使って吊り上げ、大工さんが掛け谷を使ってほぞ穴にほぞを入れている様子が見えます。1つの梁にいくつかの柱が差し込まれるので、穴が合致するように柱を調整している大工さんもいらっしゃいますね。

次は上からの写真です。1階と同様に大きな梁を入れていき、安定したところで小梁を入れていきます。基本的には金物工法で、それぞれの梁を羽子板ボルトというボルトで締結していきます。世の中にはSE構法という埋込型の金物工法があり、これが一番と考えている方やそのように広告されていることもしばしば見受けられます。

SE構法は断面欠損が少なくでき、且つ荷重線のオフセットが小さいため、狙った強度を出せることがメリットです。また、接合部強度を上げる(接合部の自由度を下げる)とラーメン構造に近づき、フレームとしての構造強度が上がります。これは一つの部材に多くの部材がたかっている際や大空間を取る比較的大きな建築物は非常に有効ですが、それ以外の点で使用することは無駄にコスト増加を招くことになります。(そもそも地震で梁の結合部から破壊する木造住宅では困ります。)

上記から、弊社では通し柱などの断面欠損が多いところにのみ同様の仕込み金物を使用し、それ以外は羽子板ボルトを使用しています。

次は2階の下げ振りです。2階も1階と同様に柱のゆがみを見て、傾きを直してから金物を締結してきます。それまで仮筋交いという筋交いを設け、正しい状態で保持をしておきます。

さて、次は小屋組みです。

小屋組みは屋根を支えるための構造で、内部側から小屋束、母屋(もや)、垂木、野地板、屋根となります。屋根の荷重は野地板から順番に小屋束まで伝わり2階より下の構造に流れていきます。

写真では小屋束と母屋を設定している状況です。これらは主に釘とかすがいで締結をされていきます。荷重が小さいため、伝統的にこのような方法で建築が行われてきました。大工さんは多くのかすがいを使って構造同士を金づちで締結していきます。

他の金物と異なって、少し華奢ですし、アナログな感じもあります。もっとうまい方法もあるかもしれませんね。

寄棟の屋根の面の切り替わり部は、隅木という部材を設置します。隅木を木口から見た写真が以下の写真です。隅木が真っすぐ屋根の上まで伸びている様子が分かります。隅木には左右両方の野地板がその上に乗ることになります。

水平部材の母屋がかかった後は、野地板を受ける垂木を設置していきます。一本一本長さが異なるので、2階で材料を仕分けして、上で待つ大工さんに渡していきます。

受け取った大工さんは予め打った墨(目印、けがき)に合わせて釘を打ってきます。2階の梁と接している部分には、専用の金具で留めていきます。垂木自体に係る荷重は主に屋根の重力(圧縮力)ですが、厳しくなる荷重は屋根の軒部をめくる風圧力です。この荷重に耐えるように端部は専用の金具で締結するよう法令で決められているのです。

次も同様に屋根構造の写真です。こちらは下屋と言って、今回の場合、1階には間取りがあるものの2階にはない部分に設置する屋根です。構造は屋根とほぼ同じですが、屋根と異なり棟木がないため、垂木を掛けるための下地を先に施工しておきます。

最後に垂木の上に野地板を載せて上棟作業はほぼ完了です。

野地板も2階から手で持ち上げることが一般的です。1枚1枚は持てない重さではないですが、枚数が多いので、皆で手分けしてリレー形式で持ち上げます。最後に大工さんが野地板に釘をエアツールで打ち込んでいる様子が下記の写真に写っています。何百本もの釘を分担作業であっという間に打ってしまいます。

最後に2階内部の様子をお伝えします。内部はこの通りかなりごちゃごちゃしています。というのも、この後の内部工事に使う材料が多く入っているからです。筋交いや間柱、外周を囲う耐力面材(既に一部貼られていますが)、窓周りの開口部を作る部材、比較的断面の小さい造作木材は既に現場の2階にクレーンで入れておきます。

この中で大工さんは場所を作って2階の面材を加工したり、軒の外周に取り付ける破風などを加工していかなくてはなりません。

以上で上棟2回目の建築現場レポートを終えます。

次回は内部施工の1回目と断熱施工のレポート行います。



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